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File no. 190
《Samsonite/サムソナイト》
旅行や出張に欠かせないスーツケースは、大切な荷物を保護するだけでなく、軽快で快適な持ち運びを可能にするための利便性や機能性を兼ね備えたデザインも求められる。
そのため、スーツケースを選ぶ際には、長い歴史と経験に裏打ちされた老舗ブランドを選ぶのが賢明である。
ということで、ここでは世界的に知られる老舗《サムソナイト》の歴史を紹介する。
《サムソナイト》の始まりは1910年に遡る。
創業者のジェシー・シュウェイダーが、アメリカ・コロラド州デンバーに『シュウェイダー・トランク製造社』を設立したことがその起源である。
“どんな過酷な旅にも耐えうる、頑丈で特別なトランクをつくる” という理念を掲げ、木製トランクの開発に着手した。そして、メタルで装飾された木製トランク「サムソン」を発表。
この名前は聖書に登場する怪力の英雄サムソンに由来し、後にブランド名の由来ともなった。
1939年には、ヴァルカンファイバーを使用した新型スーツケースを発表し「サムソナイト」と名付けた。
1940年代になるとリトグラフ印刷技術を導入し、本革のような質感を持たせたスーツケース「ストリームライト」を開発。
1956年には、ジェット時代の到来を背景に木製ボックス構造を脱却。
ついには、軽量で頑丈なマグネシウムと射出成形されたエチルセルロースを採用した「ウルトラライト」を発表した。
さらに1974年、世界初のホイール付きスーツケースを発表。
今日のスーツケースでは当たり前となっているキャスター付きデザインは、まさに《サムソナイト》が生み出したものである。
1986年には、メタルフレームを使わない超軽量スーツケース「オイスター」を発売し、そのシンプルかつ洗練されたデザインで瞬く間に人気モデルとなっていった。
2000年にはアルミニウム素材を採用した「ザイレム」を発表し、このモデルは映画『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』で使用され話題に。
そして2008年には、ブランド史上最強かつ最軽量のコレクション「コスモライト」を発売。
この「コスモライト」はその後も進化を続け、現在では後継である「シーライト」コレクションとして展開されている。
110年以上にわたって品質と革新を追求し続けてきた《サムソナイト》のスーツケースは、信頼と実績の象徴である。
2025年現在、旅行者にとってこれ以上ない選択肢といえるだろう。
Information
サムソナイト・ジャパン
tel. 0800-12-36910
https://www.samsonite.co.jp
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Trade Model :
C-LITE SPINNER 69
2008年に誕生した「コスモライト」のリニューアルモデル「シーライト」。
グローバルなデザイン賞であるレッド・ドット・デザイン賞のベスト・オブ・ベストを受賞したシルエットはそのまま継承。
本体には衝撃耐性と軽量性を兼ね備えた革新的素材カーヴを採用し、内装ライニングには再生素材が使われている。
約2.5kgと超軽量で、スムーズに回転するダブルホイールやダブルチューブ伸縮ハンドルにより、持ち運びも楽々だ。
¥85800