世界初の専門工場を設立したアルパカウエアのリーディングブランド。

File no. 164

《FANNI LEMMERMAYER/ファニ レママイヤー

セーターやカーディガン、マフラーにストールなど、身近なウール製品の原料として聞き馴染みがあるのは羊毛やカシミヤだろう。

それ以外の原料を使ったウール製品は身近にあまり出回っておらず、お目に掛かる機会は少ない。

しかし、単純にただ目にする機会が少ないというだけで、広い世界には銘品として名を馳せる素晴らしいウール製品がたくさんある。

ということで、この機会にぜひ紹介しておきたいのが、羊毛でもカシミヤでもない、アルパカのウール製品で世界的に知られる名門ブランド《ファニ レママイヤー》だ。

 

1877年、中央ヨーロッパにあるオーストリア・ウィーンにて、創業者であるファニ レママイヤーが一台の機械で編み物を始めたことからブランドの歴史がスタート。

設立当初は羊毛を使った手袋やストッキング、靴下などを製造していたが、次第にベストなどのウエア類も手掛けるようになり、着実に業績を伸ばしていった。

そして1920年には、アルパカの糸を使用したリンクス&リンクス(パール編み)の生地を製造する世界初の工場を設立し、ファッション界の歴史にその名を刻んだ。

ちなみにリンクス&リンクスとは、表裏がなく縦横に伸縮性と強度が出る編み方のことで、アルパカの毛を最大限に活かせる製法として知られている。

また、肌と外気との間に空気の層が生まれるため、夏は涼しく冬は暖かい。

 

工場設立後は、この他社には真似のできない製品の製造に注力し、現在まで弛まぬ努力を続け品質向上に取り組んできた。

《ファニ レママイヤー》のウール製品は編み方以外も特別だ。

白から黒まで22種のシェードカラーに分類されたアルパカの毛を発色がいい鮮やかな独自の糸に仕上げ、リンクス&リンクスで編み上げる。

そうすることで、絹のような光沢と滑らかな肌触りを備えた編み地となり、さらにはしっかりとした弾力、優れた耐久性や摩耗性、毛玉やシワになりにくいという特性も備わる。

 

現在ではリンクス&リンクスができる機械そのものが消えつつあり、この特殊な編み機と伝統技術を大切に受け継いできた《ファニ レママイヤー》の存在価値は年を追うごとに上昇。

同ブランドのアルパカ製品は貴重なものとして認識されるように。

写真の「4カラーVネックカーディガン」は、従来の12色のモデルに比べて色数を四色に抑えることでより取り入れやすく、また手に入れやすいモデルとなっている。


Information

真下商事

tel:03-6412-7081
https://fanni-lemmermayer.jp
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Trade Model :
4color V-CARDIGAN

四色ボーターで仕立てたアルパカ100%のVネックカーディガン。

素材にはアルパカの成長過程でたった一回しか採れない生後一年未満の非常に貴重な毛の中から、特に品質の優れた毛をさらに厳選して使用。

選び抜かれたそのアルパカウールは非常に細く、柔らかなのに弾力があり、絹のような艶と滑らかな肌触りが楽しめる。

リンクス&リンクス編みで仕上げることで空気の層ができるため、夏は涼しく冬には暖かいという特徴も。
¥110000

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