- HOME
- clip American Optical, Traditional Brand Dictionary, アメリカン オプティカル
- 【A】American Optical
File no. 177
《American Optical/アメリカン オプティカル》
サングラスの歴史を辿れば、総じて《アメリカン オプティカル》に行き着く。
今回はアメリカ最古のアイウエアブランドの偉大なる歴史を辿る。
創業者のウィリアム・ビーチャーがアメリカで初めての眼鏡製造を開始したのが1833年。
その10年後の1843年には、入手しやすいスチール製のワイヤーを用いた画期的な眼鏡を開発し、眼鏡の大幅なコスト削減に成功。
これが彼の最初の転機となった。
1870年代に入ると、それまでに取得していた多くの特許技術が花開き、同社の眼鏡はより多くの人々に認められる。
また1874年に世界初のリムレス眼鏡を開発し、製造をスタート。
1890年代には800人の従業員を擁し、年間200万本のフレームと300万ペアのレンズを製造する巨大企業へと成長していた。
そして、軍パイロットのためのゴーグルを開発したのが1914年。
同社はフライトゴーグルを供給した初めての会社であり、その原型は後のアビエイターサングラスへと続いていく。
1917年には簡易的に度付き加工のできる仕組みを生み出し、戦場における兵士の日常的な眼鏡需要を支えた。
1930年代になるとフルビューフレームを開発するなど、眼鏡開発の分野において革新を続ける。
同時にフライトゴーグルやアビエイターサングラスにも注力し、1935年には飛行士専用にデザインされたサングラスの供給について、アメリカ空軍と正式に契約を締結。
今ではお馴染みとなったアビエイターシェイプ(ティアドロップ型)はここから始まった。
1940年代に入ると500万本のサングラスと、1000万本のゴーグルをアメリカ軍に提供した。
厳格な基準を持つ軍への納入によって磨かれ続けた同社のサングラス。
これは、1943年に連合国軍総司令官ドワイト・アイゼンハワー、1958年には合衆国第35代大統領ジョン・F・ケネディと、多くの著名人が愛用した。
ちなみにJFKが愛用していたサングラスは「サラトガ」というモデルで、現在も人気が高い。
また、同年の1958年には写真のモデル「オリジナルパイロット」の原型にあたる歴史的名作「FG-58」を発表。
これはアポロ11号のクルー全員に供給され、彼らとともに月面に到達した記念すべきモデルとなった。
「FG-58」のオリジナル品は現在もスミソニアン博物館に展示されているという。
ストーリーのあるアイウエアを探しているならば、迷わず《アメリカン オプティカル》を推したい。
Information
ブロスジャパン
tel:0778-52-7075
https://aoeyewear.jp
-----
Trade Model :
Orginal Pilot®
1958年に原型となる「FG-58」が誕生して以来、アメリカ軍に愛用されてきた名作サングラス。
1976年に公開された映画『タクシードライバー』の劇中、モヒカン姿のロバート・デニーロが着用していたのも、この「オリジナルパイロット」だ。
さらに、名優ポール・ニューマンなど、アメリカを代表する多くのスターたちにも愛用されてきた。
厳格なミルスペックに認められた妥協のないクオリティは、一生モノとして愛用できる。
¥39600