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- 【A】 ALDEN
File no.001
《ALDEN / オールデン》
アメリカントラッド。
その憧れのスタイルの足下には、常に《ALDEN / オールデン》があった。
現在から遡ること、およそ130年前。
今となっては知らない人の方が少ないであろうこの世界的なシューズブランドは、アメリカのマサチューセッツ州で産声を上げる。
1884~1931年まではブランド創始者のチャールズ・H・オールデン氏が、その後は当時のパートナーであったターロウ・ファミリーが《オールデン シュー カンパニー》を継承し、4代に渡る長い歴史を刻んできた。
と、ここまでが同社の生い立ち。そして、ここからが本題となるが、なぜ《オールデン》は今なおこんなにも愛され続けているのか? それはなんといっても、靴作りへの並外れたこだわりが生み出す実用性と品格に尽きるだろう。
追求したのは、歩くための最高級シューズ。上質さを高めるべく、ディテールのすべてを最高品質の天然素材で構築した同ブランド。それは、履き込むほどに馴染むフィッティング、そして品格の表面化を実現するためのものだった。
マテリアルへの飽くなきこだわりから、現在では入手困難となりつつある代表モデル『コードバン』シリーズにおいては200以上もの製造プロセスをクリアしなければならず、熟練の職人がどれだけ腕を振るっても1足を生み出すまでに3週間は要すると言われているほど。
また、もう1つのアイコンであり、1930年代には開発が始まっていたとされる木型『モディファイドラスト』も、同ブランドを語る上では欠かせない事柄だ。
歩きやすさを高めるために改良を重ねたラストのパターンは、元を辿ればオーソペディックシューズとインディアンモカシンを掛け合わせ、新たにリプロダクトされたもの。これにより同銘柄は、いわゆる”快適なトラッドシューズ” という次なる可能性を見出す。
現代では当たり前のように思われがちだが、これは数十年前のストーリー。このことは同ブランドが今の時代の靴作りに貢献し、この道での先駆者と呼ばれる所以ともなっている。
一世紀以上に渡って屈強なグッドイヤーウェルト製法を貫く良い意味で意固地な姿勢も、男ならばグッと心を惹かれるポイントではないだろうか。
じっくりと履き込み、丁寧なメンテナンスを繰り返せば、上質なレザーならではの美しいコントラストが楽しめることでも有名な《オールデン》。今の、そしてゆくゆくは未来の自分のクラシックを育てるなら、やっぱり《オールデン》がいい。
Information
ラコタハウス 青山店
tel:03-5778-2010
www.lakotahouse.com
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Trade Model
54411 CALF V-TIP
1963年に誕生した『ALGONQUIN OXFORD』通称V-TIP。モディファイドラストが初めて採用されたことでも知られる名作だ。
キメ細やかなカーフレザーアッパーに加え、フルレザー仕様のライニング、シングルレザー×フットバランスヒールによるアウトソールを採用。品格のある表情はそのままに、上質な素材使いでオン・オフに対応する汎用性の高さもキープした、まさに《オールデン》の世界観を象徴する逸品。
¥84000