25.APR.2019

【W】 WALSH

創業以来、英国内の自社工場でシューズを製造し続ける老舗。

File no. 078

《WALSH / ウォルシュ》

靴の聖地、ノーザンプトンを有する英国は、クラフツマンシップを感じさせる高品質なレザーシューズが世界的に有名だ。
あまりにも有名なのでそちらばかりが注目されがちなのだが、同様に素晴らしい英国製スニーカーが存在しているのをご存知だろうか。
1961年創業《ウォルシュ》のスニーカーだ。

 

創業者のノーマン・ウォルシュは、父の後を追ってシュービジネスを目指し、14歳で学校を離れた。
ボルトン市のフォスターブロスフットウェアで修行を重ね、マスタークラフトマンに就任。
ちなみに、フォスターブロスフットウェアの創立者であるフォスター氏は、リーボック創立者のジョー・フォスターとジェフ・フォスターの祖父であった。
ここでノーマン・ウォルシュの技術は彼に認められ、顧客であるプロアスリート専属のクラフトマンとして活躍。

 

1948年には英国のオリンピックチームのシューズを製造し、世界中にクラフトマンとしての名前が知られるようになった。
その後、1961年に《ノーマン・ウォルシュ・フットウェア》を設立。
ここから《ウォルシュ》としての歴史をスタートさせる。

 

60年代には、幅広いカテゴリーのスポーツシューズを製造。
陸上、ロードランニング、ラグビー、フットボール、クリケットなど、すべてのシューズを手作業で製造し、個々の顧客の要望を形にしていった。
特に、ソフトで柔軟なアッパー素材に硬く丈夫なソールを組み合わせて作られたフェルランニング(英国式のトレイルランニング)シューズは、1981年に英国の登山家であるクリス・ボニングトンが中国のコングール山に初登頂した際に着用し、その功績から一躍脚光を浴びた。

 

フェルランニングシューズは現在もリリースされており、英国の多くのランナーたちに愛用されている。
その後、創業者のウォルシュ氏が特に気に入っていた超軽量マラソンシューズ「トルネード」をリリース。
このシューズこそが今回紹介する写真のモデルで、1983年に開催されたロンドンマラソンにおいて上位入賞者の足下を支えた、英国ランニングファンの記憶に名を残す名作だ。

 

《ウォルシュ》は、個々のアスリートの要望に応え、いわばオーダーメイドのシューズを作り続けた歴史を持つ。
そのクラフツマンシップの哲学や伝統は、今日まで脈々と受け継がれている。
その証拠に、現在もすべてのシューズは高い技術を有する職人の手を介し、英国のボルトンにある工場で製造中。
正真正銘、メイド・イン・イングランドのスニーカーなのだ。


Information

カメイ・プロアクト

tel:03-6450-1515
http://walsh.jp

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Trade Model :
T&A COLLAR SHIRT

創業者であるノーマン・ウォルシュが特に気に入っていたという超軽量ランニングシューズ「トルネード」。

1983年に開催されたロンドンマラソンで上位入賞ランナーを足下からフォロー。
そんな歴史的シューズとして、記憶も記録も残している名作だ。

このすべては、ボルトンにある自社工場で職人の手を介して一足一足丁寧に作られたイングランドメイド。
流行に左右されないクラシカルなデザインはシーズンレスに着用できる。
¥18000

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