07.FEB.2016

【N】 New Balance

誕生秘話や時代背景も含めて長年愛される名機。

TBD

File no. 014

《New Balance / ニューバランス》

 

ここ数年のスニーカーブームの中でも爆発的に売れたといえる《ニューバランス》。

このブランドはマスよりも玄人に受けてきた印象が強い。

 

1906年アメリカ・ボストンでアーチサポートインソールや扁平足などを治す矯正靴の製造メーカーとして誕生した《ニューバランス》の名は、履いた人に”新しい(new)バランス(balance)”感覚をもたらすことに由来する。

足の解剖学的な知識、整形外科や運動理論への深い理解があってこそ可能となる矯正靴の製造技術。

そのノウハウを基に60年代にはカスタムメイドのランニングシューズの製造を開始。

1972年、まだ社員は6人しかおらず、1日36足の生産規模しか持たない零細企業が、1人の青年により大きなターニングポイントを迎えた。

その人物は現《ニューバランス》の取締役会長であるジェームス・S・デービス氏。

同社を買い取り、当時理想のランニングシューズを作り上げることを実現するために自ら走ることで開発に従事し、独創的なシューズコンセプト「インステップレーシーング」を確立。

70年代後半にその理想を具現化したシューズ「320」を発表し、ランナーから絶大な支持を獲得。

「320」は1976年にはアメリカ専門誌『ランナーズワールド』で名誉ある5つ星に輝いた。

 

その後の80年代、90年代には名作と語り継がれるヒットモデルを次々と連発。

その時代それぞれに合わせて最高水準のテクノロジーを集約する姿勢は、根強いファンの獲得に成功した1つの理由として挙げられる。

そんな名作の中でも特に愛されているのが「M1400」だ。

1985年に画期的なクッショニング性を確保するテクノロジーとして開発された”エンキャップ”を初搭載したエポックメイキングモデル「1300」。

その後継機として開発されたのが「1400」だったが、当時の技術では量産することができなかったためそのまま発売されることはなく、1989年に「1500」がリリースされた。

 

しかし、1994年に「1400」は本国アメリカではなく、日本企画によって日の目を浴びることとなる。

優れたクション性と軽量性を両立した”シーキャップ”と、安定性に優れた素材の中に衝撃吸収材を入れた”エンキャップ”を組み合わせ、高水準の安定性を実現。

タウンユースでも実用的な機能を持った1足として、ファッションユーザーまでをも虜にした。

そうした背景も含め、ファンの間では「M1400」が《ニューバランス》の定番として愛され続けている。

 


Information

ニューバランス ジャパンお客様相談室

Tel: 0120-85-0997
http://www.newbalance.co.jp

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Trade Model :
M1400

「1300」の次に「1500」が発売され、一度はお蔵入りなったものの、日本企画によって94年に製品化された「M1400」。

ハイレベルな走行安定性と上質なクッション性を実現した高機能ミッドソールを採用し、ランナーだけでなく、ワーカー、ファッション層から高い支持を獲得。

《ニューバランス》のラインナップの中でも常に上位人気を誇るモデルであり、発売から20年以上経過した現在も一向に衰えを知らないヘリテージモデルの代表。

ファンからは"一度履くと病みつきになる"と形容されるほどの1足。
¥25000

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