25.MAR.2019

【J】 JOSEPH CHEANEY

靴の聖地と称えられる英国ノーザンプトン州で130年の歴史を誇る老舗。

File no. 075

《JOSEPH CHEANEY / ジョセフ チーニー》

英国のノーザンプトン州には、歴史あるシューズブランドが数多く現存しており、それらの名門シューズファクトリーが作る高品質なレザーシューズは、目の肥えた世界中の紳士・淑女に愛され続けている。

 

“靴の聖地”とも称される、そのノーザンプトン州において、130年以上の歴史を紡いできた老舗シューズブランドこそ、今回紹介する《ジョセフ チーニー》だ。
流行に左右されない長く愛用できる高品質なレザーシューズを求めているのであれば、一足は手に入れておいて間違いないだろう。

 

1800年代の中盤から後半にかけて、創業者のジョセフ・チーニーは《B.Riley》社の工場長として働いていたが、1886年にデズバラにあるステーションロードに《J.Cheaney, Boots & Shoemakers》を設立した。
当時の生産体制は現在とは異なり、多くの働き手はそれぞれの工程に特化し、自宅の庭にある離れなどの場所(ショップ)で工程毎に作業を行なっていた。
いくつかのショップで工程を経た靴は、完成後に出荷場に集められ出荷されていたが、こうして作られた靴たちは地元の身近な地域に供給されるだけだった。
しかし、第一次世界大戦が勃発すると工場は忙しく稼働し、一週間で約2500足のブーツやシューズを製造。供給先は英国全土に広がり、会社の成長に伴い製造方法が現代化されながらも、伝統であるハンドクラフトの製法はしっかりと継承していった。

 

第二次世界大戦後、創業者の孫であるディック・チーニーは海外への展開を開始し、世界的なシューズブランドとして確固たる地位を確立。
1966年にはクイーンズアワード賞を輸出部門で受賞。
1967年から自社ブランドの販売をスタートさせた。
1980年頃までには、自社ブランドのシューズ販売と他社ブランドのシューズ生産という二本柱を確立。
その後、2002年にロンドンに旗艦店をオープンさせ、ブランドの認知度は一層増した。
靴の聖地と称えられるノーザンプトン州において、130年以上の歴史を持つブランド。
これだけでもグッと心を引き寄せられるものがあるが、《ジョセフ チーニー》の本来の魅力は伝統的なハンドクラフトを用いた丁寧な靴作りにある。

 

2019年現在も、1886年の創業時と同様にカッティングからファイナルポリッシュまですべての工程をノーザンプトン州で行い、英国伝統のグッドイヤーウェルト製法の高品質なシューズを作り続けている。
一足の靴に込められた130年以上に及ぶ英国・ノーザンプトンの伝統を、ぜひとも体感してほしい。


Information

ブリティッシュメイド 銀座店

Tel: tel:03-6263-9955
http://www.british-made.jp

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Trade Model :
CAIRNGORM IIR


カジュアルラインである"カントリーコレクション"で展開されているトラディショナルな外羽根式モデル。
アッパーには上質な牛革を使用。絶妙なシボ感がシンプルながらも存在感のある表情で主張する。

英国伝統のグッドイヤーウェルト製法を採用し、雨の進入を防ぐヴェルトショーン仕様、悪路をものともしない厚さ1cmほどもあるダブルコマンドソールを採用。

木型には歴史あるミリタリーラスト「4436」が使用されている。
¥71000

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