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File no. 022
《VANS / ヴァンズ》
「オーセンティック」「エラ」「オールドスクール」「スケートハイ」「スリッポン」「ハーフキャブ」「チャッカ」。
この傑出したメンツを世に送り出してきた《ヴァンズ》が、2016年3月16日に生誕50周年を迎えた。
今や老若男女を問わずに人気を誇る同銘柄の始まりは、前述した通り1966年にまで遡る。
創始者はポール・ヴァン・ドーレン。
ブランド名は”ヴァンと、その仲間たち”の単純明快な由来から《ヴァンズ》と命名されたという。
オープン当初から80年代までは完全カスタムメイドで受注生産を行っており、この時に産声を上げた記念すべきファーストモデルが「オーセンティック」だった。
タフなアッパーとグリップ力に優れたバルカナイズド製法のアウトソールをいち早く実現したこのスニーカーは、1970年代になると南カリフォルニアのスケーターズアイコンとして定着。
さらに1976年には「オーセンティック」の改良版ともいえる「エラ」を誕生させる。
トップラインにパッドを搭載することで防護性を高めたこのモデルは、のちのレジェンドスケーターであるトニー・アルバやステイシー・ペラルタのアイデアをフィードバックしたもの。
これが、激しいアクションにも耐えうるスケートシューズとしての在り方を確立することとなる。
そして、現在《ヴァンズ》の象徴の1つである “OFF THE WALL” ロゴが使用されるようになったのもこの頃だった。
1977年には”ジャズ”の愛称で知られる「オールドスクール」を発売。
もともとはBMXライダーに向けたものであったが、スケーターからの支持が高かったためにスケートシューズとしてトゥの補強などのマイナーチェンジが繰り返される。
部分的に本革が使用されるなど、当時としては新鮮なスケートシューズだった。
翌年リリースされた「スケートハイ」が、現在もスケーターの定番として愛されるロングセラーなのはいうまでもないだろう。
そして1979年には「スリッポン」が誕生。
すぐに履けてスケートができるという気軽さはもちろん、タウンユースにぴったりなデザインも高い評価を受ける。
スケーターやBMXライダーといったアクティヴシーンだけでなく、映画「FastTimes at Ridgemont High」内で着用されたというエピソードは、まさにそれを象徴する出来事といえるだろう。
今も昔も変わることなく、半世紀に渡って古き良きローテクスニーカーの高みを目指してきた《ヴァンズ》。
永遠のクラシックをもとに、次はどんなネオ・クラシックモデルを生み出すのか。
その50年目の答えを楽しみに待ちたい。
Information
ヴァンズ ジャパン
Tel: 03-3476-5624
http://www.vansjapan.com
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Trade Model :
Slip-On
世代を超えて愛され続けるクラシックモデル「スリッポン」。
数あるデザインの中でも、チェッカー柄が落とし込まれたクラシカルな表情は別格。
足全体を包み込むような履き心地と柔らかく馴染むアウトソールが魅力で、程良く力の抜けた雰囲気が演出できるその仕上がりは今の時代にもフィットする。
"OFF THE WALL"のヒールロゴや優れたグリップ力を発揮するワッフルソールといった《ヴァンズ》ならではのディテールも◎。
¥4500