最上級のカスタム(特注品)シャツファクトリーとして知られる老舗。

File no. 166

《James Mortimer/ジェームスモルティマー》

前立てにボタンが並ぶ、いわゆるシャツと呼ばれるファッションアイテムは無限といえるほどたくさんある。

素材や色柄、形状、ディテールの違いなどによって、それぞれの呼び方や名称が異なるシャツの中でも、今回は少々マニアックな"リネンシャツ"に着目し、その老舗ブランドを紹介したい。

 

そもそもリネンとは麻とは異なる植物で、フラックスという亜麻科の植物からつくられる天然の植物繊維のこと。

さらりと肌触りがよく、吸水性や速乾性、耐久性に優れていることから、衣類に限らず寝具にも幅広く用いられることが多い。

そんなリネンにおいて、衣類にしても寝具にしても最上級とされているのがアイリッシュリネンだ。

 

少し前置きが長くなったが、今回紹介する《ジェームスモルティマー》はカスタムシャツの名門であり、またアイリッシュリネンを用いたシャツで世界的に知られるブランドだ。

1894年、《ジェームスモルティマー》はアイルランドのドネガル地方にあるバンナクラという町に、カスタムシャツ(特注シャツ)を製造するファクトリーとして設立された。

創業時の従業員の中には、マスターシャツ職人のジェームス・モルティマーがいた。

彼はファクトリーの発展に大きく貢献し、そんな彼を讃えるために誕生したのが"ジェームスモルティマー"コレクションだった。

同社の高品質なシャツは評判を呼び、ロンドンのジャーミンストリートに居を構える錚々たるシャツメーカーやブランドのカスタムシャツの生産を請け負うことに。

すべてのシャツの一枚一枚がCRAFT(手工芸品"としてつくられることをモットーに、今では珍しくなったオーセンティックかつ上質なシャツのディテールを頑なに守り続けている。

現在は、コンピューターによるデザインを受け入れてはいるが、製造方法はあくまでクラシカルなものにこだわり、100年以上にわたって親子三代、その伝統的な技法を受け継いでいる。

 

また、ファクトリーには古くから使い続けている、今現在も現役で稼働中のシャツ専用ミシンが存在する。

この珍しいミシンが同ブランド特有の緻密で美しい縫製を可能にしている。

写真のリネンシャツは、代々継承されてきた同社の伝統・技術・クラフツマンシップが堪能できる一着だ。

世界に名だたるアイリッシュリネンを用いた、世界最高峰のシャツファクトリーがつくるリネンシャツに、ぜひ袖を通してみてほしい。


Information

グラストンベリーショールーム

tel:03-6231-0213
https://glastonbury-shop.com
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Trade Model :
Long Sleeve Regular Collar

シンプルでスタンダードな仕立てが美しい定番の「ロングスリーブレギュラーシャツ」。

素材にはアイリッシュリネンのギルドが正式に認めた高級アイリッシュリネンを使用しており、正式に認められたという認証レーベル付き。

表面には特有の上品な光沢感があり、通常のリネン生地に比べると適度な弾力も。

吸水性、速乾性、耐久性に優れており、汗や湿気を素早く吸収、放出するため、常に快適な着心地をキープしてくれる。
¥31900

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