1946年創業。ハンドメイドにこだわるハワイ発祥のサンダルブランド。

File no. 115

《ISLAND SLIPPER/アイランドスリッパ》

この連載でも度々取り上げているメンズシューズやスニーカーの業界では、名門や老舗と呼ばれるブランドが世界中に点在し、まだまだ紹介できていないブランドが多数ある。

これら名門・老舗とされるシューズブランドは、本連載が続く限り適宜に紹介していければと思っているが、今回は同じフットウエアの類でありながらも、注目されることの少ない"サンダル"の老舗ブランドを紹介したい。

 

《アイランドスリッパ》は、今から約75年も前の1946年にアメリカ・ハワイ州オワフ島に創設された。

創業者はなんと、ハワイに移住した日本人の本永瀧蔵(モトナガ・タキゾウ)。

創業者のタキゾウがサンダルの原型を開発し、その息子エドワード・モトナガが工場を開設。

家族経営の小さな会社ながらも着実にファンを増やし、発展を続けていった。1986年には、モトナガ一家からジョン・カーペンターに事業が引き継がれ、その息子であり現代表のマット・カーペンターに世代が代わってからも、モトナガファミリーが大切に守り続けてきたデザインや製造方法、スピリットを変えることはなく、今現在まで大切に守られ続けている。

 

ハワイ州ホノルル郡にある人口五万人ほどの小さな町、パールシティにある自社工場には、現在も最新鋭の機械はほとんど導入されておらず、約40名の熟練の職人が毎日自慢の腕を奮ってサンダルを製造。

インソールやストラップの裁断、縫製や糊付、各種パーツの取り付けやロゴプリントまで、すべての工程が職人の手作業によって行われ、一足一足丁寧に仕上げられている。

そう、歴史ある高級紳士靴の工場にも引けを取らない伝統的な製造プロセスを体現する、世界的に見ても希少なサンダルブランドなのだ。

 

この大量生産の時代に、あえてそれらの製造プロセスを踏むことで実現した唯一無二のデザインや履き心地。

他ブランドには真似のできない、このメイド・イン・ハワイのハンドメイドサンダルは、世界各国で高い支持を集めている。

写真のサンダル「PT203」は、そんな《アイランドスリッパ》の伝統を色濃く継承した大定番。

足を入れると包み込まれるような優しいフィット感が得られ、舗装されたアスファルトの上でも柔らかく、快適な履き心地を提供してくれる。

リゾート地から近代的な都市部まで幅広くマッチする、磨き抜かれたシンプルデザインも魅力だ。

ファッションライクなサンダルを探しているのなら、ぜひとも歴史ある《アイランドスリッパ》の一足に注目してみてほしい。


Information

ジーエムティー

tel:03-5453-0033
http://islandslipper.gmt-tokyo.com
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Trade Model :
PT203 / NAVY SUEDE

スニーカーのソールをイメージして開発された"PTソール"搭載のブランドを代表する定番モデル。

クッション性に優れたインソールは足にフィットする柔らかさを実現し、ビーチサイドからタウンユースまで幅広いシーンで快適な履き心地を提供する。

鼻緒やフットベッドには、ソフトな肌触りで滑りにくい上質なスウェードレザーを使用。

リゾートライクなスタイルはもちろんのこと、少々カチッとしたスタイルの着崩しにもマッチする。
¥17600

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