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- 【J】JOSHUA ELLIS

File no. 212
《JOSHUA ELLIS/ジョシュアエリス》
1767年、イギリス北部ヨークシャーに創業した《ジョシュアエリス》は、英国テキスタイルの歴史を語る上で欠かすことのできない存在だ。
起源は衣類商としてのスタートであり、時代の要請とともにテキスタイル製造へと軸足を移してきた。
その過程でメーカーを統合し、やがて地域を代表する生地メーカーへと成長する。
当時の周辺地域は羊毛産業が盛んな一方、同社の拠点付近は用途を優先した実用生地の生産が中心だった。
そうした環境の中で《ジョシュアエリス》も量と供給を支える役割を担っていたが、19世紀に入ると進むべき方向を定めていく。
高品質な原料に目を向け、素材と仕上げに価値を置くものづくりへと舵を切ったのだ。
南米産のビキューナをはじめ、オーストラリアやニュージーランドの高級メリノウールを扱うようになったことはその象徴といえる。
現在《ジョシュアエリス》を語る上で欠かせないのが、縮絨と起毛を軸とした仕上げ工程だ。
ストールでありながら、まるでコート地をつくるかのように、ウェイトのあるカシミヤを時間を掛けて縮絨し、丁寧に起毛する。
その結果生まれるのは、軽さと柔らかさを備えつつ、高級素材ならではの密度と存在感を感じさせる生地。
機能性と贅沢さ、その両立を工程によって成立させる点に、このブランドの思想が表れている。
1980年代から90年代に掛けて、イングランド北部のテキスタイル産業は転換期を迎えた。
多くのメーカーが生産体制の見直しを迫られる中、《ジョシュアエリス》が選んだのは国内で高品質なものづくりを続ける道だった。
培われてきた技術と評価があったからこそ可能だった選択であり、未来へ技術を繋ぐ意思表明でもあった。
最新の織機を導入する一方で旧式の織機も買い取るなど、失われつつある技術を守る姿勢もその延長線上にある。
とりわけ、イタリア製生地やイタリアファッションが時代を席巻していた1980年代後半、原毛の仕入れを生業としていた親会社は、英国繊維産業の国内生産を守るべく糸や生地の生産、さらには仕上げ工程に至るまで繊維関連事業を買収・拡大していった。
その結果《ジョシュアエリス》は、グループ内で原料から仕上げまでを担う一貫生産体制という極めて稀有な形を確立。
古典的でありながら革新的でもある生産技術はそうした背景のもとで受け継がれてきたものであり、現在もその品質は高い評価を受けている。
Information
真下商事
tel:03-6412-7081
https://mashimo-tr.co.jp
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Trade Model :
CPG52476 SCRF
今シーズンより復活した30㎝幅マフラーに
ブランドのアイコン柄である「ゴードン」を採用。
伝統的なタータンをベースにしながら、配色
にはサファイアブルーとエメラルドグリーン
を用い、通常とは異なる軽やかな表情に仕
上げている。英 国 柄の文 脈を尊 重しつつ、
色の選択でモダンなムードを加えるバラン
ス感覚は、このブランドらしさを端的に示す
もの。適度なウェイト感と上質な起毛による
柔らかな肌触りも、もちろん魅力。
¥39600
