「キルティングジャケット」の代名詞として知られる英国ブランド。

File no. 114

LAVENHAM/ラベンハム

現在、一般的な素材として、さまざまなファッションアイテムに用いられているナイロン素材のキルティング生地。

この軽く、保温性に優れた高機能な生地を、世界的に浸透させた偉大なブランドをご存知だろうか? 今回はジャケットを筆頭に、キルティングアイテムの代名詞として世界的に名を馳せるブランド《ラベンハム》の歴史、その功績に触れる。

 

《ラベンハム》は、英国・ロンドン北東部のサフォーク州にある小さな村、ラベンハムにて1969年に創設された。

創設者のミセス・エリオットは当時、エリザベス女王の女官を務めており、女王の乗る馬専用のホースラグに、キルティング加工を施したナイロン生地を用いることを発想。

それをきっかけに、ナイロン・キルティングホースラグの製作をスタートさせた。

 

その後、自分の馬のホースラグとお揃いのジャケットが欲しいという要望から、1972年に乗馬愛好家向けのジャケットを発表。

このジャケットこそ、現在も世界的に知られる名品《ラベンハム》の「キルティングジャケット」の原点だ。

ちなみに、この有名なジャケットの誕生前。

実はキルティングホースラグ発表後に、初めて製作されたキルティングアイテムが別に存在するのをご存知だろうか。

そのエポックなアイテムこそ、写真の「ジレ(ベスト)」である。

キルティングのホースラグと同じく、キルティングのジレを世界で初めて誕生させたのも《ラベンハム》なのだ。

 

1980年代に入るとファッションアイテムとしての需要が高まり、1990年代にはスーツの上に《ラベンハム》のジャケットを着るというスタイルがヨーロッパを中心に流行。

その存在が世界的に知られることとなり、現在に至る。多彩なキルティング製品を展開する同社だが、それらの製品は、創設当初に工場を構えた場所から、わずか6マイルの場所で今現在も厳密な規定のもと、丁寧につくり上げられている。

約60年もの間に培われた独自の技術、磨かれてきた製法、守られてきたクラフトマンシップはしっかりと受け継がれ、より高品質な製品の開発・製造を追求している。

 

キルティングのアイテムが気になるならば、まずは《ラベンハム》をチェックしておけば間違いないだろう。

さらにいえば、写真の「ジレ」であればなお間違いない。

現在は、サスティナブルの観点から100%リサイクルされた「ラブンスター」生地を使用しているが、なにせ世界初のナイロン・キルティング「ジレ」の遺伝子を受け継いだ一着なのだから。


Information

ラベンハム カスタマーサービス  

tel:03-6682-9155  
www.lavenham.jp
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Trade Model :
THORNHAM RC

世界初となるキルティングジレ(ベスト)の伝統を受け継いだモデル「ソーンハム」。

ブランドのシグネチャーである撥水性のある生地「ラブンスター」を使用し、縦型のキルトパターンを採用。

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