イタリアの伝統的なスタイルと製法を守り続けるバッグ・革小物ブランド。

File no. 187

《Felisi/フェリージ

イタリアといえば、数多のラグジュアリーブランドを生み出した世界的に有名なファッション大国。

その名声を支える要因の1つに、間違いなく”イタリアンレザー”の存在が挙げられるだろう。

今回はそんなイタリアンレザーを用いて、古くから革製品をつくり続けてきたブランド《フェリージ》の歴史に触れてみる。

 

世界遺産の市壁に囲まれて、ルネッサンス期の建造物が今なお残る、イタリア北部に位置する小都市フェラーラ。

《フェリージ》は、この芸術の街で1973年に産声を上げた。

創業者のアンナリサ・フェローニは伝統工芸の革製馬具に魅了され、趣味でつくり始めたレザーベルトの質の高さやデザインが友人や家族の間でたちまち評判となり、フェラーラの歴史ある街並みに小さな革工房をオープン。

そして、そこでつくられる製品に中世から伝わるフェリージ家の紋章を模したロゴを記し、《フェリージ》と名付けた。

ちなみに、そのロゴの絵柄には戴冠された貴族の兜と盾、黄金の実がなる林檎の木が描かれており、親から子へと継承される友情、正義、純粋さ、高貴さ、誠実さへの願いが込められているという。

 

《フェリージ》は創業当初から異なる質感の革やコットンキャンバスなどを取り入れたデザインを提案していた。

そして1992年にはナイロンとバケッタレザーの組み合わせを発表し、それまでのナイロンバッグの常識を覆した。

1996年にはドメニコ・ベルトラーニがデザイナーに就任。

これまでの伝統的なスタイルに新たな技術とアイデアが加わり、イタリアンスタイルを広めるブランドとして世界に認知されていった。

“どの時代にも愛され、親から子に受け継がれるようなものづくりをすること”。

この哲学は時代が変化し続ける中でも、創業当初から変わらないブランドのアイデンティティとして大切に守られており、多くの工程において熟練職人の手作業が貫かれている。

 

写真のボディバッグ「799/10/LD+DS」は、そんな同ブランドの魅力が堪能できる逸品。

存在感のあるシュリンクレザーを使用した重厚感のある見た目ながら手にしてみるととても軽量。

これは必要最小限の装飾からなるシンプルで美しい設計と、こだわり抜いた上質な素材を巧みに組み合わせたデザインの賜物である。

このすべての製品に共通する”軽さ”という特徴は、毎日使い続けたいと感じさせてくれる、長く愛用する上で欠かせない大きな魅力となっている。


Information

フェリージ表参道ヒルズ

tel:03-6459-2376
www.felisi.net
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Trade Model :
NEWTON ABBOT
DUFFLE COAT

ボディバッグの代表格「7 9 9」。

上質なオールレザー仕様ながら軽やかな使い心地が楽しめる。素材には柔らかく細かなシボが美しいイタリア製シュリンクレザーを使用。

そして立体的なフロントポケット、ラウンドした間口を採用したメインコンパートメントなど、荷物の出し入れを考慮したディテールを取り入れた。

携帯電話、財布、キーケースなどの必需品を持ち運ぶのに便利なサイズ感で、日常使いから旅行まで重宝する。

¥95700

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