3つのロイヤルワラントを保持する英国の老舗ラグジュアリーブランド。

File no. 090

《SMYTHSON / スマイソン》

国王室御用達の老舗といえばいくつか思い当たるが《スマイソン》はその筆頭に挙げられるのではないだろうか。
創業は1887年。同ブランドはイギリス、ロンドンのバーリントン・アーケードの銀食器店で働いていたフランク・スマイソンが、ニューボンド・ストリート133番地に銀時計を中心とするギフトショップを開いたことでその歴史がスタートする。

 

創業当時のニューボンド・ストリートは、郊外から来た貴族や上流階級の人々の移住先となり、それに伴いさまざまな商業施設が発展。
そんな折、フランク・スマイソンは、自分のデスク周りを彩る軽くて持ち運びやすい文房具と革製品を探していたのをきっかけに、ファーストクラスのそれらを自らで作ることを決意した。

 

また当時の英国上流階級の人々の楽しみの1つであった旅行にも着目し、ラインナップを展開。
その結果、18世紀に富裕層の間で巻き起こった旅行ブームに乗り、ファーストクラス・ブランドとして認知されることとなる。
特に薄くて軽い紙を採用した手帳は圧倒的な人気を呼び、数年後にはヴィクトリア女王の御用達を受けるまでに。

 

今回紹介する「パナマノート」も、約130年間積み上げてきた伝統が脈々と受け継がれた銘品だ。
さらに、創業から間もない1895年に誕生した「ロイヤル・コート ダイアリー」は、《スマイソン》の名を一躍有名なものにした。
一日1ページが割り振られたダイアリーに、巻頭には郵便料金、外国通貨、官僚一覧といった日常に役立つ情報も載せられていた。

 

このロイヤル・コート ダイアリーを基に開発された「パナマダイアリー」や「パナマノート」は、現在ロングセラーとして広く認知されている。
ちなみにヨーロッパ、特にイギリスにおいては封筒や手紙、カードなどの紙製品は、自らの権威や家柄、階級の象徴として常に上質な製品が求められてきた。
そんな背景もあって、英国王室や貴族からの依頼を受けた《スマイソン》は、常に最上級のステーショナリーを提供してきたのだ。

 

その功績が認められ、エリザベス女王、エディンバラ公、チャールズ皇太子のそれぞれからロイヤルワラントが授与されている。
またチャールズ皇太子とダイアナ妃、ウィリアム王子とキャサリン妃をはじめ、歴代のロイヤルウェディングからビスポークオーダーされた招待状の印刷も担当してきた《スマイソン》。
現在は、財布やバッグなどのさまざまな製品を展開しているが今一度、歴史あるステーショナリーに注目してみてはどうだろうか。


Information

ヴァルカナイズ・ロンドン

tel:03-5464-5255
https://vulcanize.jp
-----

Trade Model :
PANAMA NOTE

英国らしいウィットとユーモアが込められたタイトルを飾る「パナマノート」。

特有の型押しが施されたラムレザーのカバーは柔らかく張りがあり、使うほどに風合いが演出される。
中面には「フェザー・ウェイト・ペーパー」と呼ばれる独自のペールブルーの紙を使用。
この紙は万年筆で書いても染みない、羽根のように軽い肌触りが特徴だ。

また、一枚一枚の紙には、ブランドオリジナルの透かしが施されている。
[W 9×H 1 4㎝]¥9 0 0 0

Ranking

よく閲覧されているPOST

Tags

タグ一覧