25.AUG.2019

【N】 NEW ERA

MLB全球団のオンフィールドキャップを製造・供給する老舗。

File no. 083

《NEW ERA / ニューエラ》

 

おそらく、世界中でもっとも多くの人々に愛用されている帽子のスタンダードといえば、ベースボールキャップではないだろうか。年齢性別を問わず、さらにファッションスタイルも限定しない。
そんな世界中の誰からも愛用されている大定番のアイテムだ。

 

この帽子の歴史を語る上で、絶対に外せないブランドがある。
それが《ニューエラ》だ。同ブランドは、1920年にエルハルド・クックが『Eクック・キャップ会社』という帽子会社を立ち上げたことに始まる。

 

ジェネシー街にあった建物の三階フロアからスタートし、初年度には年間5000ダースもの帽子を製造した同社は、1922年になると正式社名を『ニューエラ・キャップ』に変更する。
1920年代の業績は好調で、紳士のカジュアルキャップをフルラインで製造したほか、制服用のキャップなども展開していた。
しかし、この当時はまだスポーツ用のキャップにはほとんど手をつけていなかったという。

 

時は過ぎて、野球が大きな人気を集めていた1932年のアメリカ。
ここで創業者エルハルド・クックの息子であるハロルドは、スポーツ用キャップのビジネスに参入すべき時がきたと確信。
ついにはエルハルドを納得させ、1934年《ニューエラ》初のプロ用ベースボールキャップが誕生。
ちなみに、この時作られたのは、クリーブランド・インディアンスのホームとアウェイ用のものだった

 

1940年代初頭には、スポーツ用品メーカーからの依頼で多くのチームのベースボールキャップを製造。
1950年には多数のメジャーリーグ・ベースボールのチームにまで製品を提供するようになっていく。
1964年になると、アポロ11号プロジェクトの際に帰還クルーの回収チームだったUSSホーネットの乗組員用キャップを提供し、以降も継続することに。

 

さらに1978年には消費者への直接販売もスタート。
1980年代後半になるとプロ選手と同じキャップをかぶることが野球ファンの間でブームを呼び、必然的にブランドの知名度も一層高まっていった。
1993年にはメジャーリーグ・ベースボールより、全球団のオンフィールドキャップを製造する独占的な権利も。
それは最初のプロチームとの契約締結から実に59年後のことだった。

 

ご贔屓のチームを応援する。それだけではなく、《ニューエラ》のベースボールキャップは時のファッションアイコンにも愛され、世界中に幅広く浸透してきた。
ただその躍進の裏側には、選手を支え続けてきた高品質があることを忘れてはならない。


Information

ニューエラ

tel:03-5773-6733
www.neweracap.jp

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Trade Model :
59FIFTY®

1954年に誕生したベースボールキャップのスタンダード「フィフティーナインフィフティー」。
熟練の職人により、手作業を中心とした22の工程で作り出されている。

このニューヨーク・ヤンキースの真っ赤なキャップは、1996年に映画監督のスパイク・リーが"赤いヤンキースのキャップ"を個人的にリクエストしたことがきっかけで生まれた歴史的なモデル。
通常のチームカラーにはない独特のルックスが魅力。
¥5500

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