25.SEP.2019

【H】 HELLY HANSEN

フリースの元祖ともいえる保温・断熱素材「ファイバーパイル®」を開発。

File no. 086

《HELLY HANSEN / ヘリーハンセン》

 

ここ最近は、外遊び用としてだけではなく、ファッションアイテムとしてアウトドアブランドの製品が人気を博している。
それも当然のこと。フィールドでの極限状態を想定した最先端の機能性を取り入れながら、トレンドを牽引する高いファッション性を備えているのだから。

 

"街中からフィールドまで文句なしに活躍する"、"アウトドアブランドの人気が高いのは必然"。
そういった潮流の中、他ブランドとは一線を画す独自の存在感を放つブランドがある。それは《ヘリーハンセン》だ。

 

セーリングなどのマリンスポーツウエアは世界的に有名、さらにトレッキングやスノースポーツウエアにおいても絶大な信頼を集める。
海から山まで、はたまたファッションシーンでも高い評価を得る稀有な存在なのだ。今回はそんな《ヘリーハンセン》の歴史を辿る。

 

1877年、ノルウェーの港町モスで、商船艦長を務めていたヘリー・ジュエル・ハンセンが防水ウエアメーカーを設立。当時の船乗りたちを苦しめていた寒さや雨、雪、スプレーなどから身体を保護する、しなやかな防水ウエアの発明に成功した。
翌年には、パリ万国博覧会に防水衣料のコレクションを出展し、最優秀賞を受賞。《ヘリーハンセン》の名声は瞬く間にヨーロッパ中に広まった。

 

1870年代の終わり、港町モスの火災対策のため、防水ウエアと同じオイル塗りキャンバス製の消化バケツを製造。
このバケツは軽量で、海岸から汲み上げた水を火元まで手渡しで運ぶことができたという。

 

1920年代には「リノックス」を開発。これは革新的な新しいレインウエア素材として、その後30年間にわたりベストセラーを続けた。

 

1930年代には、コルクとカポックを防水キャンバスで覆ったライフジャケットを製造し、ノルウェー海軍に提供。この安全性と快適性の両立を実現したライフジャケットは、ブランドの名を国内外へと一気に広めるきっかけとなる。

 

そして1961年、フリースの元祖ともいえる保温・断熱素材「ファイバーパイル®」を開発。
この新しい断熱素材は、保温性と軽量性、速乾性に優れ、アウターとなる防水ジャケットと合わせて着用するという今では当たり前となった"レイヤリング"という概念を生み出した。写真のジャケットは、その元祖フリースの系譜を受け継ぐ正統派モデルだ。
その後も海から山までのさまざまなアクティビティを快適かつ機能的にサポートする製品を開発・提供し続けている。フリースに限らず、注目してほしいブランだ。


Information

ヘリーハンセン原宿店

tel:03-6418-9669
www.goldwin.co.jp/hellyhansen

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Trade Model :
OSRC4
FIBERPILE® JACKET

《ヘリーハンセン》が独自開発した保温素材「ファーバーパイル®サーモ」を使用したジップジャケット。

従来のファイバーパイル®に比べて肉厚で、ふんわりとした柔らかいパイル状フリースが暖かい空気を多く含み、高い保温性を実現してくれる。

また、防風フィルムを挟んだ三層構造にすることで、優れた防寒性も確保した。着心地は実に軽快で、パイル特有の質感が奥深いネイビーの色合いをより一層引き立ててくれる。
¥17000

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