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File no. 183
《PEREGRINE/ペレグリン》
ニットブランドの老舗といえば、ヨーロッパ発祥のブランドが 有名。
その中でも、ここ日本で特に知られているのは、イギリスのニットブランドだろう。
今回はイギリス国内に数ある老舗 ニットブランドの中でも、220 年以上もの歴史を有する老舗中の老舗《ペレグリン》を紹介したい。
創業は1796 年、イギリス・レスター近郊の街ウィングストンで、トーマス・グローバー が編み物業者として事業をスタートさせたことから歴史が動き出 す。
1800 年代には創業者であるトーマスの孫にあたるサミュエル・グローバーが事業を引き継ぎ、1900 年代に入ると五代目のジョン・ジョージ・グローバーが事業を引き継ぐなど、母体となった会社は一族によって代々大切に守られ継承されてきた。
現在の会社の所有者ももちろんグローバー一族のままであり、八代目となるトム・グローバーがオーナーを務めている。
1900 年代初頭にはイギリス海軍、陸軍、空軍研究所に靴下の供給を開始し、その後の第一次世界大戦中にも軍用衣料を生産。
1956 年には五代目の息子であり、六代目を引き継いだドナルド・グ ローバーが新ブランド《ペレグリン クロージング》を設立。
ここから大手デパートとの取引が始まるなど、徐々にファッションブランドとして認知されるようになっていく。
1980 年代に入ると、技術の発展により安価な製品が市場に流れ始めたが、そのような中でも《ペレグリン》は高品質な製品の供給にこだわり続けてきた。
2006 年からはブランドの核となる100%メイド・イン・イン グランドを貫きながらも、現代的なブランドへと再構築。
それにより、さらに知名度を高め、コレクションブランドとしても認知されるようになる。
2021 年にはロンドンの中心地、リージェントストリートに直営店をオープン。
現在、本社とオフィスは、ブリストルの中心部である素晴らしい環境のモンペリエにあり、生産拠点はマンチェスターに構えている。
ニットの生産に関しては、すべてこのマンチェスターの自社工場で行なっており、デザインから仕上げのステッチに至るまでの工程を英国国内で手掛けることで、プロダクトの生産に関するすべてを管理している。
写真のアランセーター「ハドソン アラン」は、そんな自社工場で紡がれ続ける定番アイテムの1つで、伝統的なアランセーターの本質を備えながら現代に馴染むよう絶妙なバランスに仕上げられている。
Information
真下商事
tel:03-6412-7081
https://mashimo-tr.co.jp
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Trade Model :
CLASSIC MOC
BRITISH WOOL
HUDSON ARAN
悪天候でも漁に出る漁師のためにつくられたクラシカルなアランセーターのスタイルをベースに編んだ一着。
ヨークシャーにある英国認定農場から供給されたブリティッシュウールを使用。
そのウールには染色のための化学薬品が使用されておらず、自然の撥水性と抗菌性が備わっている。
アランセーターが持つ伝統を踏襲しながらも、厚手すぎない程よい生地感やクセのないスマートなシルエットを実現。
控えめな価格設定も嬉しい。
¥35200