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File no. 104
《MILLET/ミレー》
本格アウトドアウエアは優秀だ。
なにしろ地球上のもっとも過酷な環境下を想定して開発されたプロダクトなのだから。
ライトユーザー向けに開発したウエアにもその知見がフィードバックされているのだから、機能が素晴らしいのはいうまでもない。
ただ、ここで1つ問題になるのがデザイン性だ。
意味があってのデザイン案なのだけれど、タウンユースとの親和性は少々低めな場合が多いのは否めない。
しかし、今回紹介するアウトドアブランドのデザインは一味違う。
さすがはフランス発祥のアウトドアブランド、デザインで選んでも欲しくなるものがザクザクある。
今回はそんなフランスの老舗アウトドアブランド《ミレー》の歴史を紐解く。
《ミレー》は1921年にフランスのリヨンにほど近いサンフォンで、マルク・ミレー夫妻が生産工場を始めたことからその歴史の幕を開けた。
1928年には拠点をアルプスの麓の街へと移し、1934年にはフレーム付きのバックパックを開発。
1945年にはレイモンドとルネ・ミレーが家業を継ぎ、若き登山家ルイ・ラシュナルとの共同開発により、高山向けの登山用バックパックの開発をスタート。
ついには1950年6 月3日、《ミレー》の「アンナプルナ50」バックパックを装備したルイ・ラシュナルとモーリス・エルゾーグにより、史上初の8000m峰を制覇。
その後も《ミレー》のサポートを受けたチームは山岳史に名を残す偉大な記録を数多く打ち立て、1978年には世界初であり、人類初のエベレスト無酸素登頂に成功している。
ちなみに、ナイロン素材をバックパックに初めて使用したのが1964年。
今でこそ一般的になった高機能素材、ゴアテックスを初めて採用したのが1977年と、冒険家をサポートすると同時に革新的なウエアやギアの開発を行ってきた。
1987年には、金字塔”アルパイン・トリロジー”達成を記念した「トリロジー」シリーズが誕生。
この「トリロジー」は《ミレー》の技術力の頂点を極めたシリーズであり、写真の「トリロジー V アイコン インフィニウム ジャケット」もこのシリーズの製品だ。
その後も冒険家やアスリートたちの夢を実現するためにさまざまなサポートを行い、共に世界最高峰のウエアやギアを開発。
2000年代に入ると機能に加えてデザインの追求にも拍車が掛かり、2012年には国際的なデザイン賞を2つ受賞するなど、最高峰の機能に最高峰のデザインが加わった。
知れば欲しくなる、見ても欲しくなる。それが《ミレー》の製品だ。
Information
ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン
tel:03-6417-0492
www.millet.jp
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Trade Model :
TRILOGY V ICON INFINIUM JKT M
《ミレー》の技術力を結集した最高峰の「トリロジー」シリーズのマウンテンテクニカルジャケット。
雨風に強く軽量で、撥水加工が施されたゴアテックス・インフィニウム™・ウィンドストッパー®を使用。
脇下から袖の下側に配されたパーテックス・イクリブリウム®ストレッチパネルは、高い通気性と機動時のフリーフローアクションを実現する。
両胸には色鮮やかなクイックアクセスジップ付きの大きなポケットを装備。
¥34000