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File no. 012
《Levi’s® Vintage Clothing / リーバイス® ビンテージ クロージング》
現代社会において、足を通したことのない人を探す方が難しい。
それほど我々のライフスタイルに深く結びついているボトムスは、ジーンズを除いて他にはないだろう。
ポピュラーなアイテムだけに起源がワークパンツであり、《リーバイ・ストラウス&カンパニー》によって誕生したということを知っている人も多いのではないだろうか。
今となっては世界一知名度の高いこのデニムカンパニー。
その歴史が動き出したのは、創業者のリーバイ・ストラウス氏とヤコブ・W・デイビス氏の出会いからだった。
その舞台となるのは、かの有名なゴールド・ラッシュに沸くアメリカ、サンフランシスコ。
1853 年から衣料雑貨店の卸売り専門業者として商売を始めたリーバイ・ストラウス氏。
一方、労働者のための仕立て屋として商売を営んでいたデイビス氏のもとに、ある顧客の妻が依頼に訪れる。
その内容は、労働業において破けにくい丈夫なパンツの発注だった。
そこで彼は、ブラウンのダック生地を採用し、補強のためにポケットの端に金属のリベットを施す。
その画期的かつ実用的な仕様のパンツは瞬く間に話題に。
そこに商機を見出したデイビス氏が、新たな商品を特許として申請するべく選んだビジネスパートナー。
その人物こそがリーバイ・ストラウス氏だった。
2人は合意し、その素材はインディゴデニムへと姿を変え、1873 年5月20日にブルージーンズの特許をアメリカ政府から取得する。
この時、ついに世界初となるジーンズが産声を上げた。
ウエストオーバーオール、または単にオーバーオールと呼ばれていた最初のジーンズ。
それは当時、高品質ファブリックで名を馳せていたニューハンプシャー州のマンチェスターを拠点とする、アーモスケーグ・ミルという工場で製造された9 オンス製だったとされる。
かつてなかったタフな作り込みによりブルージーンズが作業着の新たな主流に打って変わり、やがて特許が切れる1890 年に発生したブランドの原型ともなる。
そして時期を同じくして、記念すべきロットナンバー「501®」が生まれた。
つまり、これこそが元祖ブルーデニムの正統系譜であり、時代に合わせて変遷を重ねてきた結果が「501®」シリーズといえるだろう。
142 年以上に渡ってジーンズ、さらにはワーカーズデニムのアイコンであり続ける《リーバイ・ストラウス&カンパニー》。
当時に想いを馳せつつ、本物をじっくりと穿く。
それも今らしい1 つの楽しみ方ではないだろうか
Information
リーバイス ダブルエックス
Tel: 03-6418-5501
http://www.levi.jp
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Trade Model :
1947 501®XX
第二次世界大戦後の1947年にリリースされた「501®XX」のリバイバルモデル。
オーセンティックなセルビッチデニムをベースに、ツーホース・レザーパッチ、ダブル針のアーキュエット・ステッチ、"E"レッドタブといった《リーバイス》バックデザイン御三家が揃う。
シンチやサスペンダー・ボタンなどのディテールをあえて排除することで、よりスリムなフィッティングを実現したソリッドさも大きな特徴といえるだろう。
¥28500