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- 【G】 Givenchy by Riccardo Tisci

File no. 007
《Givenchy by Riccardo Tisci / ジバンシィ バイ リカルド ティッシ》
大女優、オードリー・ヘップバーン。
『麗しのサブリナ』や『ティファニーで朝食を』など、60年以上の時が経った今なお語り継がれる作品の数々は、現代の若い世代であっても耳にしたことがあるはず。
それでは、その背景に《ジバンシィ》の協力が必要不可欠だったことは、どれだけの人が知っているだろうか。
創始者のユベール・ド・ジバンシィ氏が生まれたのは1927年のこと。
10歳の時にパリ万博エレガンス館で目にしたシャネルやランバンの仕事に触発され、17歳で単身パリへ。
その後、エルザ・スキャパレッリの右腕としてモデリストになり、1952年には独立して自らのブティックをオープン。
同年に開催したコレクションでは、「ベッティーナ・ブラウス」が大きな話題に。
これは、その当時は作業着の素材とされており、オートクチュールには使われることのなかったコットン生地をベースに、ワッフル袖を組み合わせたもの。
そのエレガンスかつ新鮮な彼の感性は絶賛され、24歳の時には”モードの神童”と呼ばれることになる。
翌年にはジバンシィ社を設立し、その2年後からはオードリー・ヘップバーンの衣装を手がけるようになったジバンシィ氏。
その後の出演映画の衣装を担当し続けただけでなく、1957年に設立されたフレグランスラインのパルファム・ジバンシィでは、彼女のためだけに調合された香水「ランテルディ」を提供するなど、オードリー・ヘップバーンは当時の《ジバンシィ》の象徴だったとされている。
そして、1969年には待望のメンズラインがスタート。
ジバンシィ氏本人は、1995年まで名誉会長兼芸術部門の責任者としてデザイナーとしての職務を全うした。
その後、数人の後任を経て、2005年より現在のリカルド・ティッシ氏がアーティスティック・ディレクターに就任を果たす。
彼は、1950~70年代にかけての活動こそが、ジバンシィ氏の黄金時代だったと解釈。
確かに、パリで初めて発表した女性向けのバミューダパンツをはじめ、ボンバージャケットとストレートスカートを組み合わせたスタイルアプローチ、髪の毛がプリントされたウィグスカーフなど、モダンなアレンジが施されたコレクションの数々はメンズ、レディースを問わず、現在のファッションシーンに大きく影響していることは確かな事実だ。
それは、リカルド氏の”進化したジバンシィ”らしいデザインとジバンシィ氏の上質を追求する姿勢が見事に融合した、このスニーカー1つをとっても感じ取れることだろう。
Information
ジバンシィ表参道店
Tel:03-3404-0360
http://www.givenchy.com
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Trade Model :
Urban Street Line
High
上質なレザーアッパーを活かし、クラシカルな表情にまとめたハイカットスニーカー。
ブラックをベースにモノトーンでまとめつつ、ゴールドロゴでアクセント。その《ジバンシィ》ならではのハイエンドな配色が魅力的。
アンクルにあしらわれたアッパー同素材のアレンジデザインも、なんともアイコニックな仕上がりとなっている。
クリーンなコーディネートに、また上品な着こなしの程良いハズしとして活躍する万能モデルだ。
¥65000