1889年創業、伝統技術と革新が息づくフレンチ・クラフトマンシップ。

File no. 206

《JOSEPH MALINGE/ジョセフ マランジュ

フランス西部の町、トゥルランドリー。

1889年、創業者のジョゼフ・マランジュがこの地で設立した工房から、《ジョゼフ・マランジュ》の物語は始まった。

当初は木製ソールのクロッグを手掛ける小さな靴工房だったが、息子の代にはフルレザー仕様のビスポークシューズや乗馬ブーツを生産するハンドソーンメーカーへと発展。

その堅牢な構造と精緻なフィッティングは、地域 を超えて高く評価されるようになった。

三代目の代になると受注生産に加え、既製靴の製造にも着手。

より幅広い顧客にフランス靴の魅力を届けるブランドへと進化していく。

 

1986年、現当主で創業者と同名のジョゼフが四代目に就任。

社名を『SARL CHAUSSURES CUIR MICHIGAN』へ改称し、曾祖父の名を冠したブランド《ジョゼフ・マランジュ》を本格始動させた。

長年培ってきたノウハウを大切にし、旧式の機械を丁寧にメンテナ ンスしながら使い続けるクラフトマンシップ。

そして、分業制が一 般的な現代の靴づくりにおいて、裁断から仕上げまでの全工程を自社で一貫生産する希少な体制を守っている点も、このブランドの大きな特長だ。

" 100% MADE IN FRANCE "という 言葉には、製品に込めた誇りと信念が息づいている。

 

また、ノルウィージャン、グッドイヤー、ブレイクなど、多様な製法に対応できる技術力を備え、フレンチタンナーとの強い信頼関係を活かしたレザー選定にも定評がある。

デュプイやデギャーマンといっ た高級カーフを用途に応じて適切に使い分け、伝統と機能美が共存するプロダクトを生み出してきた。その一足一足に、フランスの靴文化が凝縮されているのだ。

そうした哲学を体現するのが ブランドを象徴するモデル「ジャボ(JABOT)」。

ぽってりとした丸みのあるラウンドトゥは、ルーツであるクロッグを思わせるデザイン。

ノルウィージャンウェルト製法による重厚で堅牢な構造に加え、ダブルソールによる優れた耐久性は、全天候型のアウトドア 対応も視野に入れて設計されている。

さらに、袋ベロ仕様により快適な履き心地も実現。

カントリーシューズのタフさと、フレンチシューズならではの上品さが融合した一足となっている。

 

代々受け継がれてきた機械や技術、職人の哲学、そして土地の記憶。

すべてが融合して生まれる《ジョセフ・マランジュ》の靴 には、プロダクトを超えた"文化"としての価値が宿っている。


Information

エムジェイキュー

tel:03-3542-0393
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Trade Model :
JABOT

ブランドの象徴ともいえるアイコンの「ジャボ」
は、ぽってりと丸みのあるラウンドトゥと堅牢
なノルウィージャンウェルト構造が印象的
なカントリーシューズ。袋ベロ仕様でフィッ
ト感にも優れ、ダブルソールによりタフさと
重厚感を両立した。素材にはイタリア・トス
カーナのタンナー《ロカド》社のシェルコー
ドヴァンを採用したスペシャルな一足。優れ
た耐久性とフレンチクラシックの気品が融
合したプレミアムモデルだ。
¥ 1 3 8 0 0 0

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