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- 【J】J.PRESS
File no. 173
《J.PRESS/J.プレス》
洋服好きであれば、1940年代に誕生し、世界のファッションに影響を与え続けている"アイビー・ルック"というスタイルは周知のことだろう。
今回は、そのアイビー・ルック創成に大きな影響を与え、原動力ともなったアメリカントラッドを代表するブランド《J.プレス》に注目してみたい。
《J.プレス》は、1902年にアメリカ東部コネチカット州ニューヘブンにあるイエール大学の門前に、ジャコビー・プレスが"紳士服の品揃え店"を開店したことから歴史をスタートさせる。
創業当初は自己生産は行わず、主に英国や米国内の老舗ベンダーとの協業を行っていた。
しかし、もともとテイラーであったジャコビーは、素材や縫製に並々ならぬこだわりを持っており、やがて自ら服をつくり始める。
すると、その上質かつオーセンティックなつくりがイエール大学の学生たちから絶大な支持を集めるように。
1920年にニューヨーク店、1931年にはケンブリッジ店を開業するなど、順調に業績を伸ばしていく。
さらに、1935年にはなんとプリンストン大学から要請を受け、ポップアップストアを開業。
その勢いは衰えを知らず、1940年代の後半にはアメリカ東部以外の顧客のために、全米ロードセールスを開始。
1930年代〜50年代に掛けての《J.プレス》は、"イエール・ルック"や"アイビー・ルック"を生み出す手本となり、原動力として脚光を浴びた。
1968年になるとアメリカの西部エリアへも到達し、サンフランシスコ店を開業。
ちなみに、1960年代には日本市場にも上陸しており、衝撃を持って受け入れられ、その後の日本ブランドの動向に多大なる影響を及ぼした。
創業間もない頃から各界の著名人に愛用されてきたが、アメリカ文学を代表する小説「The Great Gatsby(グレート・ギャッツビー)」の作家として知られるF・スコット・フィッツジェラルドもその一人。
その他、アメリカ合衆国第38代大統領ジェラルド・R・フォードは、イエール大学のエンブレムの入ったブレザーを愛用。
映画俳優のロバート・レッドフォード、第41代大統領のジョージ・H・W・ブッシュ、第42代大統領のビル・クリントンなど、書ききれない錚々たる顔ぶれに愛されてきた。
写真のブレザーは、快適な着心地と着る人の魅力を引き立てる服づくりを信条とする《J.プレス》の哲学を色濃く反映したオーセンティックな一着。
色褪せない本家本元の魅力をぜひ。
Information
オンワード樫山 お客様相談室
tel:0120-586-300
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Trade Model :
PEPPIN MERINO
NEWAUTHENTIC BLAZER
《J. プレス》の哲学を色濃く反映したオーセンティックモデル「ペピンメリノトロピカル 紺ブレザー / 背抜き」。
素材には白度が高くて不純物の混入が少ない、ニュージーランド産のペピンメリノ種の良質な羊毛を使用。
また、60番手双糸という、スーツにおいては中番手に位置する太さの糸に紡績することで、軽すぎず重すぎない絶妙なバランスの生地に仕上げている。
アメリカントラディショナルマインドに溢れた名作モデルだ。
¥60500