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File no. 176
《hummel/ヒュンメル》
スポーツウエアやギアを開発するために誕生したブランドからクロスオーバーして提案されるファッションアイテムの素晴らしさは、きっと誰もがご存知のことだろう。
そこで今回はスポーツブランドとして誕生し、ファッションブランドとしても高い評価を獲得している北欧デザインの雄、デンマークに本拠を置く《ヒュンメル》に注目したい。
ドイツの若き靴職人アルベルト・メスマーは、雨に打たれながらサッカー観戦をしていた時、その後のスポーツシーンを劇的に変えるアイデアを思いつく。
それは、ぬかるみに足下をすくわれて満足にプレーできない選手たちを見て、"シューズの底に滑り止めを付ければ雨に負けずにプレーができるのではないか"という考えだ。
その後、メスマーは試行錯誤を繰り返し、シューズの底に滑り止めを付けたシューズを開発。
体が重すぎて飛ぶことができないマルハナバチ(ドイツ語でヒュンメル)が努力の末に飛べるようになったという逸話を、雨の中で自由にプレーする選手や不可能を可能にした自身開発のフットボールシューズに重ね合わせ、ブランドネーム&ロゴに採用した。
こうして、1923年に《ヒュンメル》は誕生する。
その後も着実に成長を遂げ、1956年にはチームスピリットや前進、勝利への意欲の象徴として、クラシックなシェブロンラインが誕生。
マルハナバチをメインロゴに、シェブロンラインという新たなアイデンティティを手に入れた。
1960年代にはブランドを世界規模に成長させるべく着々と準備。
1970年になるとカラフルなスポーツウエアが大ヒット。
1974年にはプロサッカー選手のアラン・シモンセンとデンマーク人初のスポンサー契約を締結し、1979年にはサッカーデンマーク代表チームとスポンサー契約を締結するなど、ブランドの黄金期へと突入する。
1980年代に入るとスリムフィットでフレアレッグのトラックスーツが人気となり、サッカー選手だけではなく、トレンドセッターの間でも人気のブランドに。
1990年代にはレアル・マドリード、レッドスター・ベオグラード、フェイエノールト、トッテナム・ホットスパーなど、世界屈指のサッカーチームとスポンサー契約を結んだ。
1990年代後半〜2000年代には、トレンドを発信するスポーツアパレルブランドとして認知された。
サッカー界で名を馳せる《ヒュンメル》だが、実は古くからハンドボールの業界との繋がりが強く、現在は国際ハンドボール連盟(IHF)のスポンサーを務めている。
Information
エスエスケイお客様相談室
tel:0120-50-7789
www.hummel.co.jp
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Trade Model :
VM78 CPH ML
1978年にコペンハーゲンで開催されたハンドボール男子世界大会。
その時に開発したハンドボールシューズ「VM78」のリバイバルモデル。
当時の雰囲気を色濃く残す"t-toe"と呼ばれる爪先部のT字トゥーキャップ、サイドステッチ製法によるカップソール、アッパーへの縫い込みが特徴。
《オーソライト》社製の環境に配慮したエコインソールを搭載するなど、北欧ブランドらしいシンプルでクリーンな仕上がりとなっている。
¥12100