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File no. 197
《Healthknit/ヘルスニット》
アメカジ(アメリカンカジュアル)を象徴する定番アイテムの中でも、基本中の基本として押さえておきたいものの 1つに「ヘンリーネック T シャツ」がある。この起源とされるシャツを世界で初めて製品化したといわれているのが、創業 125 年を誇るアメリカの老舗ブランド《ヘルスニット》だ。
"ヘンリーネック Tee の元祖"とも称されるブランドの歩みを、ここで紐解いていく。
1900 年、創業者エドワード・J・マクミランによって、テネシー州ノックスヴィルに『スタンダード・ニッティング・ミルズ』社が設立された。
その自社ブランドとして誕生したのが 《ヘルスニット》である。
1920 ~ 30 年代のノックスヴィルは、繊維産業の急成長により、世界最大級の繊維産業地帯として知られるようになった。
ついには 13 社もの紡績工場が集まり、ここは" Underwear Capital of the World(世界の下着の中心地)"と呼ばれるまでに発展する。
中でも同社は約 10 万平方フィート(東京ドーム約二個分)という地域最大規模の敷地を有し、紡績から縫製までを一貫して行う生産体制を確立。
3500人以上を雇用し、年間 4300 万着にもおよぶ Tシャツやアンダーウエアを製造していたという。
それは当時のアメリカ国内において最大級の衣料製造工場の 1 つであったとされ、膨大な生産ラインの中でもとりわけ人気を博していたのが、3 つボタン仕様のヘンリーネックシャツである。
《ヘルスニット》は、そのオリジナルを製品化した初のブランドとされており、現在に至るまでマイナーチェンジを重ねながら生産を継続している。
写真の「#906S ヘンリー 半袖 T シャツ」は、まさにその系譜を受け継ぐ現行モデルである。
1940 年代に入ると、第二次世界大戦下のアメリカ軍と大規模な契約を締結し、何 10 万着にもおよぶサーマルアンダーウエアやドロワー(冬用レギンス)などを受注・製造するまでに至った。
1960 年代後半には、それまで白一色だった T シャツの概念を打ち破るカラフルな製品を発表。
この T シャツは、当時ムーブメントとして盛り上がっていたヒッピースタイルの若者たちの間で大流行することに。
その後も同社は堅実なものづくりを貫き、日常生活に欠かせない《ヘルスニット》らしい製品を数多く発表してきた。
2000 年代に入ってからというもの、数多くのブランドや企業とのコラボレーションにも積極的に取り組んでいる。
Information
ヘルスニット・ブランズ
tel:03-3833-1641
www.healthknit.co.jp
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Trade Model :
#906S HENLEY NECK S/S TEE
20世紀初頭に屈強なワーカーたちのアンダー
ウエアとして誕 生し、約 一 世 紀にわたり愛さ
れ続けてきた名 作の現 行モデル。素 材には
特別な U.S.コットンを使用。ボディは生地を
筒 状に編み上げる" 丸 胴 編み" 仕 様で、
脇に縫い目がなく、ストレスの少ない快適な
着心地を実現している。縫製には"四本針
フラットシーマ"と呼ばれる特殊ミシンを使用。
加えて、製品染めや猫目ボタンといったディテー
ルにもこだわりが詰め込まれている。
¥4290