25.OCT.2019

【T】 白山眼鏡店

1975年当時、業界に革新をもたらした初のオリジナルフレームを発表。

File no. 087

《白山眼鏡店 / ハクサンガンキョウテン》

メガネは実用品であると同時に、スタイルでもある。
視力を補完するための器具として機能性や掛け心地に妥協は許されないし、こだわるべき点が多々ある。

 

それに加えて、顔に装着することから人の見た目を左右するものでもあるため、どんなメガネを掛 けているのかによってその人の印象が大きく変わる。
大げさにいえば、メガネを通して個人の趣味嗜好や人と成りまでが初見で透けて見えるもの。

 

つまりメガネは一生付き合っていく実用品であり相棒、自分自身を象徴するスタイルなのだ。
実用品という側面、スタイルという側面、この両方を満足させてくれる日本発祥のメガネブランドがある。

 

それは《白山眼鏡店》だ。ブランド名に少し戸惑う人もいるかもしれないが《白山眼鏡店》は店舗名であり、ブランド名でもある。
なぜかといえば、取り扱っているすべてのメガネがオリジナルだからだ。

 

その歴史は古く、ルーツは1883 年に東京・人形町で開業した《白山眼鏡店(この当時はシラヤマメガネテン)》まで遡る。
その後の1946 年に、東京・上野に現在の母体となる《白山眼鏡店(ハクサンガンキョウテン)》を開店。

 

ルーツまで含めると、実に136 年の歴史を誇る。
上野に開店した当初は、既存の良質なメガネを厳選し、仕入れて販売するという一般的な眼鏡店だったが、1975 年に初となるオリジナルフレームの「ハンク」を発表。

 

当時、眼鏡店がオリジナルフレームを作るということは、国内外を見ても前例がないほど革新的なことだった。
周囲の心配をよそに、この記念すべきファーストモデルは大成功を収め、今日まで発売され続ける不動のロングセラーとなっている。

 

写真の美しいシルエットのメガネこそ、記念すべきファーストフレームの「ハンク」だ。翌年の1976 年にはセカンドモデルの「ブリッグ」を発表。
二年後の1978 年になると、故ジョン・レノンが愛用したことで有名な「メイフェア」を誕生させた。

 

この「メイフェア」は、ジョン・レノンがこの世を去る瞬間に掛けていたメガネとしても歴史に名を刻むこととなった。
その後も少数精鋭ながらスタイルのあるメガネを発表し続け、着実にファンを増やし続けてきた。

 

そんな《白山眼 鏡店》の魅力は、長い歴史で培った技術を集約した機能性、確固としたスタイルを持ったデザイン。
それともう1つ、優れたフィッティング技術にある。
店頭に赴き、メガネを作り、最後のフィッティングを終えた頃には、きっと《白山眼鏡店》のファンになっているだろう。


Information

白山眼鏡店WALLS渋谷

tel:03-5468-0397
http://hakusan-megane.co.jp
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Trade Model :
HANK

1 9 7 5 年に誕生した《白山眼鏡店》オリジナルフレームのファーストモデル。
このモデルからオリジナルフレームの歴史がスタートしたというエポックメイキングな逸品だ。

時代の移り変わりとともに若干のアップデートは加えられているが、流用に左右されないロングセラー独自の魅力を持っている。

金属部分にはすべてゴールドカラーがあしらわれており、テンプル内側には1 9 7 5 の刻印入り。
フレームのカラーは全14色を展開。
¥31000

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