- HOME
- clip ROLEX, Traditional Brand Dictionary
- 【R】 ROLEX
File no. 018
《ROLEX / ロレックス》
懐中時計が主流とされていた1900年代初頭。
当時、精度の低さから女性の装飾具としてみなされていた腕時計に可能性を見出した1人の男性がいた。
その名はハンス・ウイルスドルフ。
現在、世界でもっとも有名な腕時計ブランドに数えられる《ロレックス》の創設者である。
スイスのラ・ショー・ド・フォンで時計製造のキャリアをスタートさせた彼は、1905年に移住したロンドンにて時計販売の専門会社《ウイルスドルフ&デイビス》を設立。
その3年後、現在の《ロレックス》のブランド名を生み出した。
そのブランド名に挙げられた条件は、今日においても驚くほど現代的で単純明快。
5文字以内で覚えやすく、どんな言語でも発音しやすいこと。
さらに、耳に心地よい響きであり、ダイアルとムーブメントに刻んだ際にエレガントであること。
こうして歩みを進めた《ロレックス》の腕時計は1910年、スイスのビエンヌにあるスイスクロノメーター歩度公認検定局から腕時計として世界初のクロノメーター公式証明書を獲得することとなる。
さらに、その4年後には世界的に有名な英国のキュー天文台より当時航海用のクロノメーターにしか与えられなかったA級証明書が初めて授与され、腕時計でクロノメーターの精度が実現できるということを証明する。
次いでウイルスドルフが見出した課題は、防水性能。
ケースへのさまざまな侵害を防ぎ、腕時計の精度をより一層高めるためには必要不可欠な機能であった。
1919年になると、彼は伝統的な時計製造技術を持つスイスのジュネーブへと移り住み、職人たちとのより親密な関係を築いていく。
そして、防水性能への努力を続けた彼は1926年、ついに世界初の防水腕時計「ロレックス オイスター」を完成させた。
特許を取得したねじ込み式ベゼルと裏蓋、リューズを採用した独創的なケースは、ムーブメントを完璧に保護することに成功。
翌年には同モデルの価値を証明するため、ドーバー海峡横断の遠泳に着用させるという厳しい試練を課すことに。
およそ10時間以上も水中にあったにもかかわらず、時計は完璧に動き続けていたことから《ロレックス》の技術力と信頼性を世に知らしめることとなった。
1931年には究極のシンボルである王冠マークを正式に登録し、同年には現代の自動巻きシステムの先駆けとなる「パーペチュアルローター」を搭載した世界初の腕時計用自動巻機構を発明するなど、その後も躍進を続けた「オイスター」シリーズ。
そして、世界のさまざまな環境下に対応するプロフェッショナルウォッチを生み出し続けている《ロレックス》。
今後も不変的な価値を高める冒険とともに、新たな物語を綴っていくことだろう。
Information
日本ロレックス
Tel: 03-3216-5671
http://www.rolex.com/ja
-----
Trade Model :
Oyster Perpetual
SEA-DWELLER 4000
1967年に誕生した名作「オイスター パーペチュアル シードゥエラー」の現代版。
4000フィート(1220m)までの防水性能を備えており、《ロレックス》が特許を取得したヘリウム排出バルブを搭載。
その画期的な仕様はもちろん、最新技術を纏った機能美は世界中のプロダイバーからのお墨付き。
同社ならではの高精度クロノメーターがシチュエーションを問わずに堪能できる信頼の逸品で、熟成を重ねたデザインも魅力だ。
¥990000