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- 【P】Pineider
File no. 096
《Pineider /ピナイダー》
ファッション業界においての”イタリア”といえば、レザー製品やスーツなど、そのアイテムの背景に高い職人技術を感じさせるものが思い起こされる。
伝統を受け継ぎ、職人としてのプライドを持って作られ、提供される製品は確固とした地位を確立。
これは全世界的に広く知られる事実だ。そんな職人の国イタリアにおいて、240年以上の歴史を紡いできたイタリア最古の高級文具・革製品のブランドがある。
それは、名門《ピナイダー》だ。今回はイタリアの伝統と格式を守り続ける偉大なブランドの歴史を探る。
創業者であるフランチェスコ・ピナイダーは、1774年にフィレンツェの中心街、シニョーリア広場(当時のグランデュカ広場)の一角に看板を掲げ、第一号店を開店させた。
創業当時は、アングロサクソンやゲルマン人の印刷技術をイタリアに持ち込み、それら技術を用いた紙製品の販売から事業をスタート。
次第にフランチェスコのアート印刷の技術は高く評価され、レリーフや家紋、手描きのモノグラムやフィレンツェの美しいモチーフなどのプリントが人気を集める。
またラグジュアリープリンティングやファインペーパーなども注目されて、これらが多くの需要を生み出した。
1800年代、ブルジョア階級の人々にとって、フィレンツェは旅行の最終目的地であることが多かった。
フィレンツェを訪れた多くの政治家、財界人、文化人は、必然的に《ピナイダー》の製品を知ることとなり、その圧倒的な美しさと品質の高さに魅了されたという。
当時の常連客には、多くの歴史的人物が名を連ねている。
その後の1888年には紙製品に加え、万年筆の製造をスタートさせた。
オリジナリティ溢れる紙製品や筆記具は、皇帝ナポレオンやエリザベス・テイラー、マネー・ディートリッヒやヘンリー・フォードなどの偉大な人物や文化人に愛用され、それら多くの愛好家によって世界中に広められることとなった。
また、元イタリア王家のサヴォイ家やイタリア大使館、そしてG8サミットの公式ステーショナリーとして選ばれたという実績もある。
世界的に認められた《ピナイダー》製品の背景には、その名声に相応しい製造環境・品質管理がある。
多くの製品において、イタリアで調達した素材を採用し、環境に負荷の掛からない方法によって、イタリア国内で熟練職人の手を介して製造されている。
写真の万年筆「ラ・グランデ・ベレッツァ・ジェムストーン」にも偉人たちが愛したイタリアの伝統と技術が詰まっている。
Information
DKSH ジャパン カスタマーサービス
tel:03-5441-4515
www.pineider.jp
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Trade Model :
LA GRANDE BELLEZZA GEMSTONE
宝石の原石からインスピレーションを受けて開発された「ラ・グランデ・ベレッツァ・ジェムストーン」シリーズの万年筆。
程よい重量感と安定感を併せ持つ、ユーザビリティに優れたデザインとなっている。
全六色での展開だが、本作は鮮やかで奥深い色合いのロードライトレッド。
キャップはマグネット式で14金のペン先を使用。
同シリーズでは写真の万年筆の他にも「ローラーボール」、「ボールペン」をラインナップする。
¥60000