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File no. 081
《GH.BASS / ジー・エイチ・バス》
レザーシューズにスニーカー、ワークブーツにサンダルetc…。
毎日の生活に欠かせないシューズを細かく分類するとそのジャンルは多岐にわたるけれど、シーズンレスに楽しめて、カジュアルからカチッとしたスタイルまで履ける。
しかも年齢性別に関係なく愛用できる。
そんな不思議な立ち位置を獲得しているシューズがある。
それはローファーだ。
今回は、そんな不思議な魅力を秘めたシューズ、ローファーを開発したブランド《ジー・エイチ・バス》の歴史、すなわちローファーの歴史を辿ってみる。
《ジー・エイチ・バス》は、1876年にアメリカのメイン州ウィルトンで、ジョージ・ヘンリー・バスによって設立された。
それまで靴屋で働いていたジョージは、労働者が履くシューズやアウトドアシューズの出来に疑問を持ち、自ら靴を作ることを決意。
それがブランド設立のきっかけとなった。
そのミッションは至極単純で、”目的に合った最高の靴”を作ること。
ブランド設立時には、すでに現在まで脈々と受け継がれる哲学が固まっていた。
設立の翌年となる1887年にはメイン州のウィストンからファーミントンに工場を移し、水力機械を導入。生産効率も飛躍的に向上させた。
1910年には、キャンプやアウトドアを楽しむ人のためにスタンダードモカシンの「レンジレイ」を開発。
このアウトドアシューズの開発・製造において、シューズとしてもっとも大切な要素である、環境に合わせた実用性や環境に負けない耐久性についての知識や技術を手に入れることに。
1918年には《ジー・エイチ・バス》の高い技術力が認められ、航空モカシンスタイル「773」として、アメリカ陸軍のオフィシャル航空ブーツの製造を手掛けた。
ちなみに、その後の第一次世界大戦、第二次世界大戦においてもアメリカ軍にシューズを供給している。
そして1936年、ブランドを代表するモデルとして、現在まで長きにわたり愛用されてきた「ウィージャンズ」を開発。
これこそが、ローファーの元祖といわれるモデルだ。1950年代に入ると「ウィージャンズ」はアイビーリーグの学生たちのマストアイテムとして愛用され、その人気が世界的に波及する。
1984年には、マイケル・ジャクソンがスリラーのミュージックビデオで「ウィージャンズ」のブラックモデルを着用。
これがセカンドウェーブとして世界的に大ヒットした。
現在も発売され続けているローファーの元祖「ウィージャンズ」を、一足手に入れておいてもいいのでは!?
Information
ジー・エム・ティー
tel:03-5453-0033
http://ghbass.jp
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Trade Model :
11135 WINE
ブランドを代表するモデル「ウィージャンズ」の定番モデル「11135 ワイン」。
アッパーの素材には、上質な牛革を使用したガラスレザーを採用。
程よい光沢があり、高級感のあるしっとりとした艶感こそ《ジー・エイチ・バス》のローファー特有の魅力だ。
また製法にはマッケイ製法に近い手法が用いられているため、優しく足を包み込む軽やかな履き心地。
本作のアウトソールはラバー製だがレザーのモデルも存在する。
¥23000