- HOME
- clip PENDLETON, Traditional Brand Dictionary, ペンドルトン
- 【P】PENDLETON
File no. 186
《PENDLETON/ペンドルトン》
歴史あるアメリカンブランドが古くからつくり続けているタフなフィールドウエア。
そんなイメージが強いウールシャツだが、その代名詞的なブランドといえば《ペンドルトン》が特に有名だろう。
その歴史は古く、1863 年にまで遡る。
イギリス生まれの織工、トーマス・ケイは四か月にわたる過酷な旅の末、羊の飼育とウールの生産に最適な条件を持った地域、アメリカ・オレゴン州に辿り着いた。
そして、そこで二番目に大きな毛織物工場の運営支援に携わったことから歴史が動き始める。
1889 年にはオレゴン州セイラムに自身の工場をオープン。
トーマス・ケイの長女ファニーは工場の仕事について学び、父親の工場運営管理を支援した。
そして、小売商のC.P.ビショップと結婚したことで、販売と製造のノウハウが補完的に組み合わされることとなり、この時にペンドルトン毛織物工場の基盤が築かれた。
織物と小売という2つの伝統は、ビショップの三人の息子たちへと継承され、1909年には息子たちが遊休状態にあったオレゴン州の工場をより効率的に改修・再稼働させた。
その年の九月には新しい仕上げ部門から最初の製品が登場し、ペンドルトン毛織物工場の伝統がスタート。
ビショップたちは、高品質な製品についての直接的なビジネスコンセプトと独自のスタイリングによってインディアン毛布を製造した。
地元やサウスウェストのネイティブアメリカンたちを対象に色やデザインの好みを研究し、その結果をもとに鮮やかで複雑なパターンを採用。
この取引はペンドルトン近辺のネズパースからナバホやホピ、そしてズニへと広がることとなり、《ペンドルトン》の毛布はネイティブアメリカンたちの間で基本衣服として、また取引や信用における判断基準としても用いられるようになった。
また、この毛布は儀式での使用にも重宝されたという。
毛織物製造以外にも手を広げた《ペンドルトン》は、1912 年にはワシントン州ワシューガルに新たに織布工場を構え、スーツ地を含む多様な生地の生産が可能に。
そして1924 年には《ペンドルトン》を代表する製品の1 つであるバージンウールシャツが誕生。
これは、写真の「オリジナルボードシャツ」の原型であり、今年で誕生100 周年を迎える世界に名だたる銘品である。
《ペンドルトン》は現在、さまざまな製品を展開しているが、100 年の実績を誇る「ウールシャツ」は特にオススメだ。
Information
エイ アンド エフ
tel:03-3209-7575
https://aandf.co.jp
-----
Trade Model :
The Original Board Shirt
Japan Fit
今年、記念すべき生誕100周年を迎えた《ペンドルトン》のバージンウールシャツの現行モデルの1つ「オリジナルボードシャツ」。
厳選された上質なウールのみで仕立てられたこのシャツは弾力性に富み、シワにも強いためハードな使用にも耐えることができる。
軽量で暖かく、その光沢は永久に色褪せることがない。
さらに、他のどの生地よりも染料をよく吸収するので、何世代にもわたってその鮮やかな色合いを保ってくれる。
¥2 8 6 0 0