最近注目されている蔵前駅近辺から少し足を伸ばして浅草橋駅方面まで歩く。アクセサリーや服飾パーツ、造花や雑貨など卸問屋が立ち並ぶこのあたりは、江戸時代から発展してきた下町。
今では老若男女、国籍問わず多数の方が行き来する歴史ある街地となっています。
そんな街の路地裏。
グレーの無機質なビルが立ち並ぶなか、ふっと目に入ったのは「SOL’S COFFEE」の文字。
目線を上げると大きなガラス窓の開放的なお店。
オシャレなのに気取りすぎず、クリーンでハンサムな雰囲気の店内には20代から70代と幅広い男性客。
そわそわしながら足を踏み入れると、明るくハツラツとしたフランクな女性オーナーが出迎えてくれました。
「”fresh&juicy”をあえて深煎り で。」
訪れた日の気温は25度。歩いてきたからか暑くて仕方がない。
本当はチョークボードに書かれたタンザニアが気になるけど、暑い。
アイスコーヒー、アイスコーヒー、アイスコーヒー…
「…今日みたいな暑い日にオススメのアイスコーヒーください。」
あんまりタンザニアのコーヒーに出会わないから本当はそっちを試したかったのですが、無理でした。
お話を伺うにもきっと汗だくになるに違い無い。
そう思ってお願いしたアイスコーヒー、偶然にも私が大好きなお豆「エチオピア・ナチュラル」を出していただきました。
「うちは”フレッシュ”とか”ジューシー”を代表するようなお豆も深煎りで提供しています。」とオーナーのアライさん。
確かにエチオピアとかケニアとか酸味の特徴があるコーヒーって浅煎りのお豆によく出会う。
あれ?
香りのジューシーさはそのままに酸味がおとなしくて飲みやすい!
ベリーの香りも主張しすぎずふんわり鼻の奥から抜けるように繊細かつコクのある香りにびっくり。
喉ごしや後味もクリア。時間が経っても風味がかわらない…!
スタッフの伊藤さんのご好意でケニアのハンドドリップアイスコーヒーと飲み比べもさせていただきましたが、実は私、ケニアが苦手。笑
トマトのようなバックに青っぽさがある香りがどうも好きになれず…。
が、しかし、こちらもエチオピア同様に嫌な酸味や青さが抑えられていてとても飲みやすい。
SOL’S COFFEEではケニアが一番深煎りのお豆だそうだけど、酸味や苦味は変われど、浅煎りと深煎りだけでこんなに違うもの?
私のささやかな疑問に、「ハンドピックで焙煎する前と後に良質なコーヒー豆だけを選別しているんです。」と。
「体に優しいコーヒー」
雑味や酸味の原因になる傷んだ豆や未熟な豆、焙煎の際に焦げてしまった豆などを手仕事で取り除く。
毎日飲んでも体の負担にならない一杯をサーブすることを掲げているそうで、手間と時間をかけて、コーヒー好きのひとのみならず、コーヒーが苦手なひとにもお気に入りのコーヒーを見つけて欲しい!
というアライさんのこだわりがこの一杯を介して感じられます。
コーヒーへのこだわりだけではなく、お店仕込みのレモネードやフードなども充実しています。
SOL’S COFFEEのコンセプトのひとつでもある、“体に優しいコーヒー”を真夏の暑い日に”ゴクゴク飲んで”下町散策に出かけてみませんか?
新しい出会いと新しい発見の足がかりに。
それではまた次回!
珈琲探訪 その2”BE A GOODNEIGHBOR COFFEE KIOSK”
Information
SOL’S COFFEE ROASTERY [ソルズ コーヒー ロースタリー]
東京都台東区浅草橋 NI Building 3-25-7
TEL 03-5829-8824
営業時間 8:00〜20:00
定休日 水曜日
http://www.sols-coffee.com/